高級絨毯として昨今価値が高まっている中国段通(だんつう)。
しかし、あまり聞き慣れない言葉なので、段通って一体何だろう?同じ高級絨毯のペルシャ絨毯とどう違うのだろう・・・と気になっている方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、
などについてお伝えします。
中国段通にどのような特徴があるのかがわかりますので、高級感ある絨毯を敷いてお部屋の雰囲気を変えたいと思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
まず始めに、中国段通について解説します。
段通(緞通)は、中国語で絨毯という意味の毯子(だんつ)から来ています。
ペルシア(現在のイラン)で発祥したペルシャ絨毯を作る技法が、3,000年ほど前にシルクロードを通ってインドや中国に伝わり、その後独自に加工したものが中国段通です。
地経(じだて)糸に太いパイル糸を結び、1本1本カットしながら折り上げる作り方はペルシャ絨毯と同じですが、中国段通の方が厚みがあり、絵柄が浮き出て見える浮彫り加工が施されているのが特徴です。
また、ペルシャ絨毯は色のコントラストがはっきりとしていますが、中国段通は淡い色味が使われ、優しい風合いなのも魅力となっています。
次に、中国段通とペルシャ絨毯の違いについて解説します。
中国段通とペルシャ絨毯は高級絨毯として人気がありますが、それぞれ特徴が異なります。
絨毯を選ぶ際は、これからお伝えする違いを踏まえた上で検討してみてください。
中国段通とペルシャ絨毯の大きな違いは、厚みと重さです。ペルシャ絨毯の方が軽量で薄く、ダニが中に入り込みにくいのもポイントです。
一方、中国段通は厚みがあり、ずっしりとした重みも特徴です。
中国段通は手織りで厚みをもたせるようひとつひとつ織り上げるため強度があり、50年以上使い続けられるものもあります。
中国段通は大きな花柄のデザインが特徴で、淡い色合いのものがほとんどです。
また、同じ調子で糸を結んでカットすることでキメの細かい絵柄を作り出したり、パイル糸を絵柄に沿って削り、立体的に浮かび上がらせるのもポイントです。
一方、ペルシャ絨毯は色やデザインが豊富にあります。
赤や青といったはっきりとした色合いのものが多く、柄も様々な種類が取り揃えられています。
中国段通は繊細な刺繍が施され、ふんわりとした色味のため、やわらかさのあるデザインのものが欲しいという方におすすめです。
続いて、中国段通の種類について解説します。
中国段通にはウール製とシルク製の2種類があります。
それぞれ特徴が異なりますので、中国段通を購入する際に参考にしてみてください。
羊毛を使ったウール製の中国段通は、やわらかく、撥水性や吸音性、防汚性に優れているのが特徴です。
ウール製の中国段通はふわふわとした手触りが心地よく、水を弾きやすく汚れも拭き取りやすいので、お手入れがしやすいのもメリットです。
なお、起毛性に優れているため保温効果が高く、人通りの多い場所にも設置できます。
シルクはペルシャ絨毯にも使われており、さらさらとした手触りとつやつやとした光沢が魅力です。
シルク製の中国段通は細かい模様を表現するときにぴったりで、より繊細できれいな見た目に仕上がります。
ただ、摩擦に弱いため、人が行き来するリビングや玄関に置くのは不向きです。
また、直射日光に当て続けると変色してしまうので、日が当たらない場所に敷くのがおすすめです。
中国段通は、主に8種類の段数で作られています。
段数とは、30.48cmごとに絨毯にいくつ結び目があるかを表しており、例えば120段のものはタテ120個×ヨコ120個で合計14,400個の結び目となります。
中国段通では120段から300段まであり、段数が多いほど細かく織られるため、繊細な絵柄になり、価格も高くなります。
価格を抑えたい方は段数が少ないもの、細かくきれいな見た目のものが欲しいという方は段数が多いものを選んでみてください。
絨毯を買いたいけれど、どのようにお手入れをすればいいかわからないという方も多いと思います。
そこでこの章では、中国段通の種類別のお手入れ方法をご紹介します。
中国段通の掃除の仕方や洗い方について詳しく知りたいという方は、チェックしてみてください。
ウール製の中国段通は、週に1・2度毛並みに沿って掃除機をかけましょう。
購入してからしばらく使い続けた後は、バケツにぬるま湯を入れ、キャップ1~2杯分の中性洗剤を溶かし、浸した雑巾をしっかりしぼってから毛並みに沿って力を入れて拭いていきます。
油やワインといった落ちにくい汚れが付いてしまったときは、手織りの絨毯を取り扱っているクリーニング業者に依頼しましょう。
シルク製の中国段通は摩擦に弱いので、取り扱いには注意が必要です。
シミが付いてしまったときは、裏面に乾いたタオルを敷き、30度くらいのぬるま湯に中性洗剤を入れ、雑巾に吸わせてしっかりしぼり、ぽんぽんと叩きながら汚れを取っていきましょう。
また、シルク製の中国段通は紫外線にも弱いので天日干しは避け、直射日光の当たらない場所で干してください。
自分で手入れしても汚れが落ち切らない場合は、専門のクリーニング業者に依頼しましょう。
新しく絨毯を購入する際、今まで使っていた中国段通はどうすればいいか困ってしまいますよね。
そこでここからは、古くなった中国段通の取り扱い方について解説します。
長年使ってきた中国段通を片付けたいという方は、これからお伝えする方法を参考にしてみてください。
中国段通は、美術工芸品としての価値も高いため、処分する前に不用品買取業者に査定してもらうのがおすすめです。
特に中国段通を高額査定してもらいやすいのは、下記の特徴に当てはまるものです。
キズやシミが少なく、経年劣化があまり感じられないものであれば、買い手が付きやすくなります。
また、高級な中国段通だと新品のものはなかなか手が出ないので、中古のものを探しているという方もいます。
さらに、デザインが奇抜でなく、玄関マットとして使えるサイズのものなどであれば使い勝手が良いので、高値で買い取ってもらいやすいでしょう。
中国段通を処分すると費用がかかってしまうので、まずは買取を検討してみてください。
長年使ってきた中国段通に大きなキズが付いていたり、汚れが染みついているなどで買取に出せないときは、処分をする必要があります。
処分方法は自治体によって異なりますが、基本的に一辺が30cm以上のものは粗大ゴミとして扱われます。
なお、カーペットをカットして可燃ゴミに出すという方法もありますが、厚みがある中国段通を自力で切っていくのは大変ですし、残りくずも出るので、あまりおすすめしません。
また、不用品回収業者に依頼すれば自宅まで引き取りに来てくれますが、業者によって引き取り費用に差があるため、複数の業者に連絡をして料金を比較しておくと良いでしょう。
今回は中国段通について解説しました。
それでは簡単にまとめます。
■中国段通とペルシャ絨毯の2つの違い
■中国段通の種類
中国段通は、繊細な絵柄と優しい色合いが魅力です。
耐久性もあり長持ちするので、高級感があり長く使い続けられる絨毯を探している方におすすめです。
絨毯を新調してお部屋の雰囲気を変えたいという方は、ぜひお店に足を運んでみてください。
インテリアセンター倉敷では岡山でもいち早く中国段通をお取り扱いしてきました。
長い取り扱い経験から、現在では輸入が難しい中国段通を豊富に展示しています。
是非お店に足をお運び頂き、立体的で色彩豊かな美しい中国段通をその目でお確かめください。
<<お電話でのお問い合わせ【電話:086-464-0505】
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