マンションによってはすべて洋室というわけではなく、和室が設けられている場合があります。ただ、和室にベッドを設置する際にはいくつかの注意点があり、安易に設置すると後々で問題になってしまうかもしれません。
そこで今回は、マンションの和室にベッドを設置する際の注意点や選び方などを解説します。マンションの和室にベッドを設置することの問題点や不安が気になる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
実際のところ、マンションの和室にベッドを設置するのはあまりおすすめできません。ベッドを設置することで畳が傷んでしまい、見た目が悪くなってしまいます。
特に賃貸マンションの場合はなおさらおすすめできません。ベッドを設置して畳を傷つけてしまうと、退去する際に原状回復費用を請求されてしまう恐れがあるためです。
もちろん、賃貸マンションの和室にベッドを設置してはいけないというわけではありません。ただ、後々のことを考えるとベッドの設置を検討しているなら、できればマンションの洋室に設置した方がよいでしょう。
実際にマンションの和室にベッドを設置する際には、以下の注意点があります。
それぞれどのようなものなのか、1つずつ見ていきましょう。
和室にベッドを設置する際、畳とベッドの接地面に一番圧力がかかるため、畳に跡が残ってしまいます。ベッドにもさまざまな種類があるとはいえ、その多くがかなりの重量があるため、どうしても畳を傷つけてしまいます。
また、ベッドを設置した部分は日光が当たらないため、日光が当たる部分との色の違いが生じてしまいます。畳の焼け具合は目立ってしまうものであることを考えると、ベッドのような大きな家具を設置する際には注意しなくてはなりません。
和室にベッドを設置する際には、どこに設置するか慎重に選びましょう。ベッドのような重い家具は、一時的に畳の上に置くだけでも跡が残ってしまいます。
そのため、一時的にベッドを置くことができません。また、重い家具であるがゆえに、気軽に動かせないこともあり、ベッドの設置場所は慎重に決めましょう。
マンションの和室にベッドを設置する際には、湿気対策も大切です。畳は新しいものほど吸湿性が高く、どうしても湿気がたまりやすくなっています。また、ベッドの下のスペースは狭いため、なおさら湿気がたまってしまうでしょう。
そのことから、和室にベッドを設置する際は湿気対策が必要になります。具体的には防湿シートや防カビスプレーを使うなどが挙げられます。
マンションの和室にベッドを設置する際、どうにかして跡を残さないようにしたいと考えている方もいるでしょう。そうであるならば、以下の方法を行うのがおすすめです。
こちらもそれぞれ1つずつ紹介します。
四つ足タイプのベッドを使用するのであれば、各足に保護用のクッションを貼り付けましょう。そうすることで各足にかかる圧力で、畳が傷ついてしまうことを防げます。
あくまでクッションであるため、クッションをつけたからといって荷重そのものは変わりません。しかし、ベッドの足に直接畳が振れることを防げるため、畳へのダメージも減らせます。
ベッドの下にフローリングマットやウッドカーペットを使うのもおすすめです。フローリングマットを敷くことで、洋室のような雰囲気になります。
ただし、フローリングマットを使ってしまうと和室の良さがなくなってしまいます。そのため、「とにかく和室を寝室として使いたい！」という方向けの方法です。
もし和室の雰囲気を崩すことなくベッドを設置したいのであれば、ウッドカーペットを使ってみましょう。ウッドカーペットは切り取りが可能で、必要な部分だけ敷くことができます。その上、十分な厚みがあれば、畳への傷も防げます。
マンションの和室にベッドを設置する際には、設置方法だけではなく、購入するベッドも重要になります。その理由は、ベッドの雰囲気と和室の雰囲気が合わなければ、違和感のある部屋となってしまうためです。
そこで最後の項目では、マンションの和室に設置するベッドの選び方を解説します。これからベッドを買おうと検討している方は、以下のポイントを踏まえて取り組んでみましょう。
和室に設置することを考えると、ベッドは木製のものを選びましょう。木製のベッドは和室に合いやすく、和室の雰囲気を損ないません。反対に金属製や革張りのものは和室に合わないため、避けたほうが良いでしょう。
木製のベッドの中でも、木の質感を生かしたデザインがおすすめです。色に関してはあまり濃くないものや明るすぎないものを選びましょう。濃い色や明るすぎる色は、和室という空間の中で変に目立ってしまい、違和感のあるものとなってしまいます。
画像出典：インテリアセンターくらしき
畳にかかる圧力を減らすためには、畳とベッドの接地面を増やして圧力を分散させるのがおすすめです。そのことを考えると、できれば接地面の広いベッドフレームを選ぶのが良いでしょう。具体的には足が太いものやベッド全体で支えるものなどが挙げられます。
畳の部屋に設置するベッドの色に関しては、以下の中から選びましょう。
どの色も和室に合いやすい色であり、デザイン性の高い空間となります。反対に上記で述べたような濃い色や明るすぎる色はNGで、可愛らしい印象の色もマンションの和室にはおすすめできません。
画像出典：インテリアセンターくらしき
ベッドの高さに関しては低めのものがおすすめです。ローベッドにして目線を低い場所に集めることにより、和室の床に座るスタイルを崩すことなくおしゃれな空間を作れます。
このことは他の家具にも当てはまるため、和室に家具を設置する際はできる限り低いものを選びましょう。
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どのようなベッドを選ぼうか悩んでいるのであれば、ローベッドだけではなく、畳ベッドや、すのこベッドも候補に入れましょう。畳ベッドは畳を使っていることもあり、和室の雰囲気を崩すことなく設置できます。
すのこベッドも同じく雰囲気を崩さず設置できる上に、通気性が良いおかげで畳へのダメージも減らせます。また、すのこベッドは軽いものが多いため、移動が簡単です。
ベッドを探す際にヘッドボードの有無を悩むかもしれませんが、和室に設置する場合には無いほうが良いです。
基本的に和室に置くベッドは敷布団に近いサイズ感が部屋の雰囲気に合いやすいもの。ヘッドボードは敷布団についていないため、そのことを考えるとヘッドボードのないベッドが向いています。
今回は、マンションの和室にベッドを設置する際の注意点や選び方などを解説しました。マンションの和室にベッドを設置する際にはさまざまな注意点があります。
ただ、注意点を覚えておくことで畳へのダメージを防げるため、和室に設置しようと思っているのであれば、この記事を踏まえた上で理想的なベッドを見つけ、慎重に設置場所を決めましょう。
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